人生100年時代ってどういうこと?子供やあなたにどんな影響を及ぼす?

この文章を読まれている方の中には子供のお子さんがいらっしゃる方も少なくないでしょう。子供を見ていると自分の子供時代を思い出さずにはいられないはずです。

しかし、あなたの子供は、あなたの人生のステップとは異なるステップを歩む可能性が高いことは、考えたことはあるでしょうか?これは筆者の独断ではありません。世の中の多くの社会学者や人口学者たちが認めている事実なのです。

なぜそう言えるのか?それは平均寿命が伸びているからです。

あなたの子供は半分の可能性で107歳まで生きる?

カルフォルニア大学バークレー校(アメリカ)とマックス・プランク研究所(ドイツ)のヒューマン・モータリティー・データベースによると、日本の2007年生まれの子供の半数は、将来的に107歳まで生きると予想されています。107歳と言うのはとんでもない数字に思えるかもしれませんが、無理もありません。あなたの周囲には100歳以上の人はそうそういないはずですから。しかしこれは世界でも最もノーベル賞の多い公立大学の人口学者たちが予想した統計学的な結果なのです。

ちなみに、日本だけが突出して高いわけではありません。おなじ2007年生まれの子供たちは、半分の可能性でアメリカ・フランス・カナダでは104歳、イギリスは103歳、ドイツでは102歳まで生きると予想されています。

つまり2114年に、2007年生まれの今の子供たちの約半分は生きていることになります。これだけでとてつもない社会的な変化が起こるお分かりいただけるのではないでしょうか。

それでもそんな変化が起こるわけがない、と思ってしまうあなたに補足しておきましょう。それは、おそらく100年前の人も同じセリフを言ったことのは間違いないからです。

どれだけ社会の変化が起こったのかを示しましょう。およそ100年前の1920年では、日本からヨーロッパに行くのは、シベリア鉄道経由で2週間以上の旅がほとんどでした。日本国内の車はわずか3万台、相変わらずほとんどの人の移動手段が徒歩や自転車に限定されていました。

100年経った今、日本からヨーロッパはたったの10時間のフライトで行くことが可能ですし、日本中には7500万台の車と120万キロ分の舗装路があります。あなたの家の前の道路は当たり前の景色に見えるかもしれませんが、100年前からすると信じられないほど変化しているのです。そして、その当時の人に「100年後にはあなたの家の前まで立派な舗装道路が出来て、ヨーロッパまで10時間で行けますよ」と言ったらどうでしょうか?

100年という時間は、それほどの変化を生み出します。
そして今の世代の子供たちはそれほどの長い時間を生きていくのです。

あなたの人生の常識を子供に押し付けてはいけない理由がお分かりいただけるのではないでしょうか。

ちなみに平均寿命は今でも伸び続けています。全世界的に過去200年間、平均寿命は伸び続けてきており、特に日本のような平均寿命が最も長いグループの国では1年におよそ3ヶ月ほど平均寿命が伸びていくことが知られています。つまり4年ごとに寿命が1年伸びていくことになっているのです。

この話はあなたの子供だけの話にとどまりません。あなたも、あなたの父親や母親から連想されるよりもずっと長い間生きる可能性があると言うことです。

さらに健康的な期間が延びる

しかしいくら寿命が伸びたところで、不健康な時間が伸びるだけでは意味がない、と思う方もいらっしゃるでしょう。確かに、介護されながら何十年間も認知症のまま過ごすのはいやだ、そんな人生を送りたくないので寿命が伸びる必要は無い、と考えるのも自然なことです。

しかし、健康な期間も今後伸びることが様々な研究によって示唆されているのも事実です。
例えば2007年の経済協力開発機構OECD)の調査によれば、調査対象の12カ国のうち、アメリカなどの5カ国では不健康な期間が短縮されてきているのです。調査参加国で不健康な期間が長くなっているのは3カ国でした。

また生活習慣病を改善なども日本では進んでいるため、平均寿命はさらに伸びていく可能性が高いと言えます。また近年では老年学に対する科学的な進歩も著しく、イースト菌やネズミの寿命を大きく伸ばすことには既に成功しています。人間は最も複雑な生物ですが、今後の目覚ましい科学技術の発展によって寿命を延ばす何らかの手段が発見されても、全く不思議ではありません。

繰り返しになりますが、現在行われている医療のほとんどは100年前の技術ではほとんど不可能だったことばかりです。科学技術の進歩を侮ることはできません。あなたは死ぬまでの間に、信じられないほどの進歩が得られているはずです。

人生100年時代を乗り切っていくには

さて、ここまでの話でなんだか将来が怖くなってきたという方も多いのではないでしょうか。何しろ平均寿命は今の常識では信じられないほど伸びていき、また今では想像できない技術があなたの老年期には用いられているかもしれないと言う内容です。手ばなしに喜べる人はそうそういないでしょう。

しかしあなたが不安に思おうと思うまいと、社会は変化していきます。やってくるかどうかを心配するよりも、その変化を楽しめるようになった方がよいでしょう。そして変化を楽しむには、選択肢をたくさん持っておくことが重要になります。

選択肢を持っておくことがあなたの人生を豊かに

これまでの社会では、人生と言うのは1つのレールのようなもので、踏み外すとなかなか生きづらくなると言うような暗黙の了解があったのは否定しきれないでしょう。現にそのように考えたほうが効率的だった時代もありましたし、さまざまな社会制度や企業が用いる手法もこのような考え方に則ってあまりにも自然に行われているので、あまり違和感はないかもしれません。

しかしこれだけ平均寿命が延びて人生100年時代を迎えるとなると、様々な前提条件が崩れていくことになります。そして1つのレールをひたすら乗っていくよりも、複数の選択肢を持っておき、必要な時にレールを乗り換える力こそが必要になってきます。そのような社会になる基礎条件が揃うことが、科学的な研究ではほぼ裏付けられているといっても過言ではないのですから。

つまりレールを乗り換えるだけの選択肢を持っていくことが、あなたの人生を豊かにする器なのです。レールを乗り換えることとは、キャリアを自分で主体的に選ぶことに他なりません。1つのレールにずっと乗っかってきた世代の人にとっては、レールを乗り換えるのはまるで人生を乗り換えると言っているようなものになるかもしれませんが、この考え方も次第に変わっていくはずです。そしてそう思っているあなたも、ゆくゆくは乗り換えざるをえなくなる可能性が高いといえます。

キャリアを主体的に選択してみる最も効果的な方法は副業してお金を稼ぎながら学ぶことだと筆者は考えています。これも大きなチャレンジに思えるかもしれませんが、あなたのキャリアを選択するときにはもっと大きな変化がやってきます。

そのような時に食べられるような基礎体力をつけておくと言う意味でも、副業は大きな意味を持っています。

人生100年時代の変化に耐えられるようになっておこう

いかがだったでしょうか。人生100年時代とは、あなたが今暮らしている生活が100年に間延びするわけでは決してありません。それは自分で人生の進路を選べる機会が増えると言う意味を持っているのです。

人生を主体的に選択する。そのためには様々な選択肢を可能性として持っておく。このような態度は今後ますます必要になってくるのではないでしょうか。