業務委託でも発注者には積極的に相談すべき、これだけの理由

筆者は業務委託を既にかなり経験していますが、業務委託でこれは失敗するな、と言う経験則、いわば負けパターンがあります。それは誰にも相談できないで仕事をしてしまうパターンです。

はじめての業務委託でありがちな負けパターン

大抵の物事にはここまでやったら成功する「勝ちパターン」、こんなことをやってしまったら失敗する「負けパターン」と言うものが存在します(エンジニア風には、アンチパターンと呼ばれます)。業務委託にもそのようなものは存在します。
それは業務委託で仕事を請け負ったことをひたすらこなすのみで、誰にも相談できないまま仕事をこなしていく、と言うパターンです。

「業務委託なんだから、あらかじめ指定された仕事を淡々とこなしていけばそれでおしまいだ」なんて思っていませんか?「契約にもそのように書いてあるんだから、間違いないだろう」と思ってしまうのは無理もありません。しかし実際にやってみればそれは間違いだということがわかります。

どういうことでしょうか?例え話で解説します。
あなたは新しく業務委託契約を結び、ある会社の業務請負の仕事をしています。契約を結んでからすぐに、Aと言う仕事を行ってほしいという依頼が入りました。しかしあなたは個人的な経験からその方法では成果が出ず、Bと言う方法でやったほうがより効果的で、自分の仕事も早く終わることを知っています。

さてこんな時にあなたは「AではなくてBでやりましょう」と言えるでしょうか?

一見、これは簡単そうに思えます。しかし実際にこのシチュエーションに遭遇したことがある人であれば、これはとてつもなく難しいことだということがわかるでしょう。

それは、この業務委任契約にあなたの生活費がかかっているのだと考えればわかりやすいかもしれません。ここでBの方がいいです、と言って相手に反論したとしましょう。ここで重要なのは、まだあなたは契約を結んだばかりで、わずかの仕事しかこなしていないと言う事実です。相手からすれば「この人はろくに仕事もやってないうちから、自分のやり方にこだわっているな」と言う烙印を押されてしまうかもしれません。
そうなった場合に考えられる最悪の結末は何でしょうか?わずか短時間で契約を打ち切られてしまうことです。
つまりあなたは生活費となる収入源を失い、また1から求職者として契約を探さなければならなくなります。

すでに信頼関係が出来上がっているのであれば、このようなことが問題にならないでしょう。しかし実際のところ、業務委託のマッチングサービスが増えている今、このような事態は増えているのではないでしょうか。
実際、筆者もこのような経験は存在します。普段からかなり遠慮なしにストレートにものを言ってしまう傾向がある筆者ですら、この時は生活費が消えてしまうかもしれないリスクを考えないわけにはいきませんでした。それほどこの懸念は深いものなのです。

「ここで仕事を受けてしまうとどうなるか」

この話には続きがあります。

あなたはそのやり方では成果が出ないことを知っておきながら、渋々とBと言う仕事を請け負うことにします。そしてあなたは、その仕事が実のところ自分にとってあまり向いておらず、成果も出ないのに時間ばかりかかることを知っています。つまり自分の評価が下がるのは目に見えています。こんな状態できちんと仕事できる人は珍しいのではないでしょうか。

これはお互いに不幸な状態です。あなたはとてつもないストレスを抱えながら向いていない仕事をすることになりますし、仕事を頼んだ側は、自分の間違いに気づかないまま時間を浪費することになっています。
そしてもちろん、仕事のアウトプットを出しても評価はされません。両者にとって悲しい結末である事は言うまでもないでしょう。

1ヵ月経ったら理解ある人に相談してみよう

こんな状態でずっと働いているのであれば、あなたは業務委託と言う働き方が嫌になってしまうかもしれません。

そこで筆者がお勧めするのは、個人面談を提案してみることです。発注者の方も自分の頼んだ仕事が成果が上がらないかもしれないと言う事は知りたい情報であるはずです。そこを素直に相談してみましょう。

そしてその場では単に疑問を投げかけるのではなく「どういう根拠からそれがうまくいかないのか」をきちんと話せる状態にしておきましょう。
そうしなければ、その仕事について詳しい発注側に全部話を持っていかれてしまいます。特に新しい業界であなたが仕事をする場合は、このことに留意しておく必要があるでしょう。業界知識などが発注者の方が上であるため、あなたが知っているテクニックが実際のところ通用しないと言う可能性もあるのです。なのであなたが思う根拠は何なのかを、きっちりと説明できるようになっておかなければ、発注者はあなたの仕事に対して合理的な疑いを向けることになります。

もし発注者に対してそこまでの信頼がないのであれば、あなたのことも発注者のこともよく知っている第三者に相談してみると言う手段があります。それは共通の友人だったり、指示を出しているのとは別の社員かもしれません。
とにかくここで重要なのは状況をきちんと聞いてくれる人の存在です。あなたが思っていることをきちんと受け止めてくれる人がいることが、仕事を円滑で進める上でとても重要なことです。
ぜひ、相談できる人を見つけましょう。

業務委託であろうと、仕事に相談は必須

仕事の基本は「ほう・れん・そう」であると言う言葉はまさにその通りだと筆者は思います。
ここできちんと相談できずにストレスを溜め込んでしまうのは良いことではありません。まずはきちんと相談できるようになっておきましょう。