正社員と業務委託の最大の違いはどこにある?

筆者は正社員としても業務委託としても働いたことがありますが、その違いはどこにあるのでしょうか?

最もカンタンな両者の違いは、契約の違いですね。正社員としては、雇用契約が結ばれ、業務委託としては、業務委任契約等が結ばれるのが一般的です。
しかしそれ以上に、組織と個人の関係ではまた違った世界があるのです。

この記事ではどんな違いがあるのかを詳しく解説します。

社員になると「会社と一心同体」意識が強くなる

雇用契約と違って業務委任契約は、両者にとって一時的な契約に過ぎません。

一定の時期だけ、頼まれた仕事だけをこなし、対価をもらう。

言ってみればそれだけの関係であり、基本的にはそれ以上の関係になる事は期待されてはいません。

社員はどうでしょうか?
基本的には雇用契約ではどちらかが申し出を行うまで、無期限に契約は更新され続けます。そのため契約としてはいつまでも続き、個人からすれば収入も目処が立てやすいものになります。

この違いが何を意味の意味するのかと言うと、雇用契約では基本的に、会社はあなたは無下には扱えないと言う事実です。

業務委任契約であれば、最悪仕事で失敗してどんなに揉めたとしても、その人との取引をやめてしまえば済むだけの話です。
しかし雇用契約を結び、あなたが社員として会社と終わらない関係がずっと続いていくのであれば、基本的には会社もあなたを雑に扱うことはできません。簡単に関係性を切れたりはしないのです。この簡単に切れない関係性こそ、社員と業務委託の最大の違いです。

簡単に縁が切れないことはすなわち、会社と社員が運命共同体に近くなると言うことにもつながります。
例えば、会社の業績が下がったとします。このとき、まっさきに業務委託のせいにはなりませんが、社員のせいにはなるでしょう。これは社員として雇用契約を結んでいるのであれば、より長期的な関係性を基にした付き合いであることからこそ生じる違いです。業績が下がっても業務委任契約の人が責められないのは、一時的な助っ人であるからです。

社員は一時的な助っ人ではなく、長期的に関わってくるのが前提ですから、会社とはほぼ同一の存在だとみなされているのです。

個人のメンタル的にはどういう違いが出てくる?

個人と組織との関係性の長さとの違いの面から業務委任契約と雇用契約の違いを明らかにしてきました。では個人のメンタルにはどういった影響を及ぼすのでしょうか?

これは筆者が業務委託と社員の両方を経験済みの人に何人か聞いてみてわかったことなのですが、オンとオフの切り替えは業務委託の方がしやすいのです。
これはちょっと不思議に思われるかもしれません。雇用契約であれば就業規則と拘束時間があります。一方の業務委託であれば拘束時間なんてものは存在しません。業務委託の方がプライベートも仕事でいっぱいで、オンとオフの切り替えがしにくいのでは?と思われるのは自然なはずです。
ところが、実際には業務委託にはオンとオフの切り替えをしっかりとやらなくてはいけない理由があります。

つまりどういうことかというと、業務委託契約を結んでいる方はその仕事の時間外は完全に別の仕事をやっているのに対し、社員であれば仕事のことをずっと考えている、と言う変化が起こると言うのです。

考えてみれば当たり前ですよね。
業務委託として複数のお客さんの仕事をしているのであれば、何か1つの仕事に100%の時間を費やすことができません。しかし社員であればその仕事がメインとなるのは必然なので、その仕事のことを四六時中考えている関係性になるわけです。
これが個々人の時間の使い方やメンタルに大きな影響を及ぼします。たかだか業務委託と雇用の違いですが、メンタルにも大きな影響を及ぼすのですね。

まとめ、業務委託と雇用では時間軸が違う

いかがだったでしょうか。業務委託よりも雇用契約の方がより長期的な付き合いを前提としたものになるため、メンタル的にも組織と個人との関係性の意味でも様々な違いがありましたね。

業務委託契約と雇用契約の違いで迷っている方にとって、参考になれば幸いです。