2019年国内で治験による死亡事故が発生

2019年7月30日、国内でエーザイの治験による死亡事故が発生したと発表しました。
薬と死亡との関連は現状では不明ですが、現状では治験に問題がなかったと否定する根拠がないために原因の調査に入っています。

治験は2017年に募集が行われたもので、被験者は総勢118名でした。
今年6月、10日間の入院を経て薬を投与され、4日後に退院し、その後、数日後に死亡しました。参考:日本経済新聞

治験死亡事例

2005年 日本

日本でも2005年に抗がん剤である「マツズマブ」を治験で利用し、肺がん患者である71歳の男性が死亡しました。
本事件では、遺族側が説明義務違反として医師、関連会社に提訴しました。
元々副作用の強い薬であるとされておりましたが、第一相試験では副作用が見られなかったようです。

第一相試験 健康な人に対して行い副作用などを検証
第二相試験 少数の患者に治験薬を投与し用法・用量を調べるための治験
第三相試験 多数の患者を対象にし、既存の薬品との比較を検証する治験

2006年 イギリス

第一相試験にて、「TG1412」という抗体医薬を投与された被験者総勢6名が全員多臓器不全に陥るという事件が起こりました。

2016年 フランス

2016年11月フランスにて、脂肪酸アミド加水分解酵素阻害剤(BIA 10-2474)の治験にて、重篤な神経障害が出現し死亡者が出る事故が発生しました。

2017年 スイス

スイス医薬大手ロシュで開発を進められていた血友病患者が新薬の治験中に死亡しました。
この記事は、日本経済新聞でも取り上げられていたため参考リンクを貼っておきます。
日本経済新聞

治験ってやばい?

新薬の開発のための試験として行われる治験にはある程度リスクがあることがわかって頂けたと思います。

治験は厳しい審査を経た後に行われるものなので、かなり安全なんだろうなと思います。

しかし、探せばそこそこの死亡事例が見つかり、少し不安な気持ちになります。

多くの記事では治験は基本的には安全とされていて実際にその通りなのだと思いますが、死亡する可能性を考えると、中々手を出すのが厳しいという方も多いと思います。

治験は、実際そこそこの報酬が設定されているためにかなり魅力的な副業ではあるのですが、今回の事件もあり、応募数はそこそこ減るのではないかと思います。

しかし、応募数が減れば需要と共有の関係によって単価が高くなる可能性はあるので、参加するメリットも大きくなるかもしれません。

知識がなければ事前にどの程度のリスクがあるのか判断するのは難しいとは思いますが、値段相応に事前調査を行っておく価値は十分にありそうです。

感想

筆者は今まで治験に参加したことはないのですが、高報酬であることもありそこそこの興味を治験に対して抱いていました。

しかし、今回の事件や過去の事例を見て改めて高額報酬のものにはそれなりの覚悟が必要だなと感じました。

特に筆者は、普通の風邪薬なども嫌うぐらいなのでそこそこ抵抗が大きかったものが、今回の事例も踏まえて数段参加ハードルがあがりました。

やはり人体の事となると絶対という事はなく、かなり安全だろうと思っていても何かしら予想外の事は起こり得るものなのだと感じました。