楽して稼ぐために、なぜ人脈が重要なのか?理論的に説明します

突然ですが「ザ・フォーミュラ」という本をご存知しょうか?

この本は成功に普遍の法則があるのかどうかを科学的に明らかにしていく本です。
著者はボストンの名門、ノースイースタン大学ネットワーク科学部門教授であるアルバート・ラズロ・バラバシ氏。氏は膨大な社会的成功に関するデータを集め、何が成功の要因になりうるのかを科学的に研究していることで知られています。バラバシ氏の研究論文は最多で30,000回も引用されているため、自身も非常に成功した科学者です。なのでありがちな自己啓発本の著者とは全く異なっています。

今回はこの本の中から、副業でも役立つなぜネットワーキングが重要なのかと言う話題で、「自分の努力と社会的な評価が結びつかないのは何故か」「きちんと評価されるにはどうすればいいのか」という話をお送りします。

自分の努力と社会的な評価が結びつかないのはなぜ?

副業でこれだけ努力しているのに、なんで売上が上がらないんだ!という方は一定数いらっしゃいます。例えば毎日ブログ記事をアップロードし続けても全く評価されない人もいますし、どれだけTwitterでイラストを描き続けても売れていない方というのは残念ながら存在しています。このような状況にあなたが入り込んでしまうと、もうあなたは副業など嫌になってしまうのではないでしょうか。そしてこう考えるはずです。売り上げが立っている人はもっと努力しているに違いない、と。

ところが、実はあなたの努力と、とんでもない売上を立てている人の努力はそんなに変わらないかもしれません。これは本気でやっている人であればあるほどそうです。

例えば人には誰でも1日に24時間しかありいません。
そのうち半分の12時間をどうしてもやりたいことにつぎ込んでいるとしたら?

おそらくライバルたちもそのくらい努力をしているはずです。時間には限りがあるので、あなたがそのくらい猛烈に努力しているのであれば、実は一流の人と同じ位の努力をしていると言えるのです。

「そうは言っても、時間はそうかもしれないけど質が違うのでは」と言いたくなるでしょう。
では努力の質の違いはどこに現れるのでしょうか?
もちろん本人の気力や集中力かもしれませんが、それは客観的に計測できないので、一旦はパフォーマンス、つまりは目に見える結果ということにしておきます。陸上選手なら速さ、社会人なら年収、ミュージシャンなら売上などです。

身近な例に置き換えましょう。
あなたは勤めている会社で出世をしたいと思い、必死に働いているとしましょう。しかしどれだけ努力しても、おそらく同じように働いている同僚たちが数人はいるはずです。しかしよく見ると、彼らとあなたの働き方や報酬、能力はおそらくどんぐりの背比べになっているはずです(能力が段違いであればそもそも競争にはならないですよね)。

そう、実はパフォーマンスはどんなに有能でも頭打ちするのです。
あなたは100メートルを8秒で走れませんよね。実は人類最速の男であるウサイン・ボルトも100メートルを8秒では走れません。せいぜいあなたの2倍くらい速いだけです。ボルトは人生を陸上に賭けていて、努力もずっと重ねていますが、それでも一般人の2倍速いだけです。
つまり、計測できるパフォーマンスには明確な限界があります

その一方、社会的な評価には限界がありません

あなたが頑張って買いた絵が1万円で売れるとします。その横では同じようなライバルたちも1枚1,000万円で売れています。では、そのライバルたちはあなたの1,000倍努力をしたのでしょうか?

おそらく時間的に見ればそんなことはないはずです。どれだけの隣で売れている画家が年長者でも、あなたの人生の1,000倍長い間生きているわけではありません。1日の時間は人によって1,000倍になったりもしません。技術的にはどうでしょうか?おそらくそこまで変わらないはずです。単なるスキル面では美術学校を出ていれば皆大して変わりません。
つまりある時点から、(客観的な)パフォーマンスよりも社会的な評価の伸びの方がはるかに大きくなっていくのです。

そういった一流たちの世界では、実際のところパフォーマンスの違いは殆ど「どんぐりの背比べ」です。100メートル走にしても世界選手権に出ている人たちはわずか1位と0.1-0.5秒差程度しかありません。

つまりパフォーマンスは一流ほどどんぐりの背比べになります。
それでも評価に違いが出るのはなぜでしょうか?実際にはどんぐりの背比べなのに、なぜ1位の人だけが圧倒的に評価されるのでしょうか?

努力は自分のものだが、評価は他人のもの

つまり「努力すれば必ず報われる理論」がここで破綻するのです。あるところまで行くとみなパフォーマンスはそんなに変わらなくなります。いくら努力しても人間は8秒で100mを走れません。

パフォーマンスは大して変わらないのに、圧倒的な評価を得ているのは1人です。
つまり評価する側からすると、あなたがどれだけ出世したいと思って必死に働いた結果は、ライバルと能力が同じくらいに見えるという結果なのです。しかし周囲はそれでも優劣をつけなければいけません。最終的に社長になれるのは一人だからです。
このような状態の時、周囲はどうやって誰が優れているのか、評価を下すのでしょうか?

ここで重要になってくるのが「努力は自分でするものだが、評価は他人がする」という事実です。
つまり、どう見られているかが問題になるのです。
あなたは今まで自分より能力的に劣っているように見える同僚や友人が出世した経験はありませんか?それは、あなたと単純な能力差では優劣がつけられないように周囲から見えたのに加えて、その人が周囲の評価を味方につけたのが理由です。

この世界ではパフォーマンスは上限に達すると殆ど変わらないので、成績やパフォーマンスといった客観的な指標は殆ど約に立たなくなります。
成績や年収で優劣をつけたくなるが、それが通用しなくなったときに人は何に頼るのでしょうか?

評価できないものをどう評価するのか?

実は評価はその人の周囲にいる人、ネットワークが下すものです。

よくある大企業の創業物語や、偉人伝などで、ピンチのときに有力な支援者が現れて評価してくれたというパターンはないでしょうか?この支援者はだいたい、既に世の中で受け入れられ、発言力のある存在です。

例えば日本を代表する大企業のトヨタ自動車では、太平洋戦争期に最大の経営危機が訪れますが、アメリカ軍という巨大な発注者が現れて持ち直します。
別の例では一介の中堅議員に過ぎなかった田中角栄は、自民党の中枢に居座る大ボスである池田勇人から気に入られたことで一挙に大臣に抜擢され、その後総理大臣にまで栄達します。

いずれの場合も、周囲に居た人や組織などがそこそこ優秀な一流の存在(周囲とどんぐりの背比べ状態になっている)を評価して信頼した結果、超一流にのし上がったのです。この助けてくれる人や組織は、いずれもメインストリームの世界で広く評価されている存在です(アメリカ軍も池田勇人も両者ともに当時のその組織や人以上に広く評価されている存在です)。

これこそが周囲の人、ネットワークがなせる力です。実力が変わらない「どんぐり」層から選ばれるのは、既に有名な人から「これは良い」と言われたものです。

そして「これは良い」はかなりランダムに選ばれているのです!
これも様々な研究により明らかになっています。世界的な権威のある音楽コンクールで1位に入賞する演奏家は、実は実力よりも演奏する順番がかなりの影響を及ぼしていることや、世界的なワインの品評会で一位の評価を下される最大の要因は「数学的にランダムである」ことが証明されたりと、様々な研究により、人が下す評価には専門家であってもいい加減なバイアスが入っていることが明らかになっています。

副業にも応用すると「努力しつつネットワーキングしよう」

ここまでの話を聞いて、なんだかやる気をなくしてしまったかもしれません。
いくら努力をしても評価される人間は評価される。
しかも既に権威のある専門家たちの評価はかなり適当だとなると、一体何のために頑張っているんだと言う気分になるのではないでしょうか。

しかし裏を介せばこの世の中にチャンスが溢れていることになります。
つまりある程度努力をして一流になった後は、有力なクライアントに「これは良い」と評価してもらえれば後は超一流と呼ばれるのです。

では逆手にとって、既に権威のある人々から「これは良い」と言われるにはどうすれば良いのでしょうか?

まずは努力し、パフォーマンスを上げていくことです。そもそも一流に入る実力がなければ評価はされません。世の中の普通の人と比べて一流だと言われる程度には努力を積み重ねていきましょう。

その上で、ネットワーキングに励むことです。有力な人に取り入れられるように、多くの名刺を持っておく事は間違っていないのです。

「一流のどんぐりの背比べ」から選ばれるどんぐりになるようにすること。
努力だけでなく、自分の存在をアピールすること。これが評価を得るために重要なことなのです。

まとめ:なぜあなたは人脈を広げるべきなのか

いかがだったでしょうか。副業でもネットワーキングが重要な理由がご理解いただけたのではないでしょうか。

もちろんこれらの内容は、一流に到達した後に考えるべきことです。小手先のテクニックでのし上がったところで結局は不幸になってしまいます。
そうならないようにまずは一流に入る努力をしましょう。
あなたが既に一流に入っているのであればネットワーキングに励みましょう。
それが重要なことです。

あなたがもし自分が十分な実力があるのに評価されていないと感じているのであれば、まずはネットワーキングから始めてみましょう!